【アート投資】アート投資とは?

今日は休日だったので、友達とホームパーティーをしました。こちらは外食をするとチップも払わないといけないので、お金がかかることからホームパーティーやBBQをしながら友達と団らんする事が多いです。これがパーティーをホストする方々がいていつも参加をさせて頂けるのですが、どうしても毎回招待を受ける側でこちらが何かを開催しようとする勇気がわかない。BBQでは各々が食べ物や飲み物を役割分担で持ってくるのですが、ホームパーティーの場合には皆さん料理を持ってくるんですね。ただ持ってくればいいのですが、手料理なんかを準備したり持参する方が結構いて、料理が苦手なのと大人数の立食が苦手な私はいつも何が適当なスナックか飲み物を持参して参加するだけ。 仕事上よく大人数の面識のない方々と立食又は円卓で食事をすることが多かったのですが、人見知りな部分がありどうしても積極的にいけないです。コミュニケーションが武器であると事象している文系の私の中身が人見知りは致命的で、いつも家に帰るとぐったりしておりました。アメリカはよりオープンなコミュニケーションの場が多いので、訓練・修行を積み重ねないといけないと思っております。 さて本日ですが、投資のポートフォリオを増やすという意味と、面白く一般人の私が全く見向きもしなかった古くからある新しい投資方法である「アート投資」について紹介したいと思っております。

1.アート投資とは

 

アート投資とは、美術品や芸術作品を購入し、その資産を保有・運用することを指します。これは、美術品を購入するだけでなく、将来的にその価値が上昇し、利益を上げることを目指すものです。アート投資は、個人投資家やコレクターによって行われ、次のような特徴があります。

  1. 資産クラスとしてのアート:アートは、株式、債券、不動産などの伝統的な資産クラスと並んで、投資の対象として認識されています。アート作品は、その美的価値だけでなく、将来の投資価値に注目されています。
  2. 資産の多様化:アート投資は、投資家がポートフォリオを多様化する手段の一つです。アート作品は、金融市場とは異なる価格変動パターンを持ち、経済的なリスクを分散できる可能性があります。
  3. 長期的な視点:アート投資は通常、長期的な視点で行われます。アート市場の価格変動は短期的には不安定であることが多いため、投資家は作品を数年以上保有することが一般的です。
  4. リスクと報酬:アート投資にはリスクが伴います。アート市場は不透明で、価格変動が大きいことがあります。一方で、成功すれば高い収益を得る可能性もあります。
  5. 専門的な知識が必要:アート投資は専門的な知識が必要です。美術品の価値を評価するためには、アート市場や作家の歴史、作品のプロヴェナンス(由来)、状態などについて理解が必要です。
  6. 市場の透明性:アート市場には透明性が限られており、取引価格や所有者は一般に非公開です。これがアート投資を難しくする要因の一つです。

アート投資は、アート愛好家や投資家にとって魅力的な方法であり、美術品の収集と資産の増加を結びつけることができます。しかし、アート市場は不確実性が高く、リスクがあるため、慎重なリサーチとプランニングが必要です。また、専門家のアドバイスを受けることも重要です。

2.アート投資の市場
アート投資の市場は、美術品や芸術作品を購入し、将来の価値上昇を期待して保有・運用するためのプラットフォームと仲介者から成り立っています。以下は、アート投資市場に関するいくつかのポイントです。 1.美術品市場: アート投資市場は、美術品市場として知られています。この市場は、絵画、彫刻、写真、版画、陶芸など、さまざまなメディアの芸術作品を対象としています。下記は2007年~2022年の販売価値を推移です。経済不況やコロナの影響で取引価格の増減はありますが、それ以外ではだいたい650億ドル(9.4兆円*145円計算)前後で推移しており、安定した売買市場となっております。

【世界のアート市場における販売価値について 2007年~2022年】

出典:Statista

2.芸術家と作品:

アート市場は、有名な芸術家や現代の新進アーティストの作品を取り扱います。一部の芸術家や特定の作品は特に高い価値があります。下記は2022年のアーティスト毎のオークション販売価格の合計です。有名なウォーホル、モネ、ピカソが上位を占めておりますが、日本の草間彌生さんも堂々の10位となっております。

【アーティスト別販売合計額 2022年 *単位:百万$】

出典:Statista

3. オークション市場:

美術品市場で最も注目される場所の一つはオークション市場です。オークションハウス(クリスティーズ、ソテビーズ、クリーブランドなど)で美術品が競り落とされ、高額で取引されることがあります。

 

4.ギャラリー市場:

ギャラリーは、アーティストの作品を展示し、販売する場所です。ギャラリー市場は一般に専門的で、アートコレクターや投資家に向けて美術品を提供します。

 

5.オンライン市場:

インターネットの普及により、オンライン市場が急速に成長しています。オンラインプラットフォームでは、アート作品を購入し売却することができます。

 

6.アートファンド:

アートファンドは、複数の投資家がお金を出し合い、美術品ポートフォリオを所有する仕組みです。これにより、小規模の投資家もアート市場に参加できます。

 

7.価格の変動:

アート市場の価格変動は不安定であり、美術品の価格はさまざまな要因に影響されます。アート市場においては、特定のアーティストや作品の需要と供給が価格に大きな影響を与えます。

 

8.資産の保管と保険:

美術品は適切に保管し、保険をかける必要があります。高価な作品は盗難や損傷のリスクがあるため、セキュリティ対策が必要です。

 

アート投資市場は美術品愛好家や投資家にとって魅力的な機会を提供していますが、リスクが高いことを認識することが重要です。アート投資は専門的な知識と慎重な研究が必要であり、価格変動や市場トレンドに注意を払うことが求められます。投資前には、専門家のアドバイスを受けることがお勧めです。

3.国別のアート市場価値について

 

国別のアート市場の価値は、アート市場の特性や地域経済の状況によって異なります。以下に、いくつかの主要な国別アート市場に関する情報を提供します。なお、これらの数字はおおよその推定であり、市場の変動によって変化する可能性があります。

  1. アメリカ:

    アメリカは世界最大のアート市場の一つとされており、数千億ドル単位の市場規模を持っています。ニューヨーク市がアートオークションの中心地であり、多くの国際的な美術品オークションが開催されています。

  2. 中国:

    中国は急速に成長しているアート市場を持っており、アート市場規模が増加しています。特に香港、北京、上海などの都市でアートオークションやギャラリーが活発です。

  3. イギリス:

    イギリスはヨーロッパのアート市場の中心地の一つであり、ロンドンが国際的な美術品市場で重要な役割を果たしています。ロンドンのオークションハウスやギャラリーは世界中からコレクターや投資家を引き付けています。

  4. フランス:

    フランスはアートの歴史的な中心地であり、パリは美術品市場において重要な都市です。フランスは特に印象派や現代美術のコレクションで有名です。

  5. スイス:

    スイスはアート市場においてはギャラリー市場が隆盛しており、バーゼル・アートのような国際的なアートフェアが開催されています。スイスはまた美術商としても有名です。

  6. 日本:

    日本もアート市場が存在し、東京を中心にギャラリー、オークション、アートフェアなどが活動しています。国内外のアーティストの作品に対する需要があります。

これらの国別アート市場は、美術品市場の多様性や文化的な要因に影響されており、それぞれ独自の特徴を持っています。美術品の需要と供給、国内外の投資家の関与などが市場規模に影響を与えます。美術市場は国際的であり、美術品が国を越えて取引されることが一般的です。

【国別 アート市場価値のシェア 2022年】

出典:Statista

4.アート投資リターン推移

 

 

下記は投資対象としてのアートを株式市場のS&P500と比較した数字の推移となります。

1995年から推移になりますが、S&P500は安定的に年率9.5%のリターンを得ている状況です。それに対して、アートは全体で9.0%とS&P500と同じレベルではありますが、現代アートというくくりで見てみると、年間のリターンは平均で14%と非常に高い推移となっております。

【アートの価格上昇率(加重平均)とS&P500の比較 1995年~2020年】

出典:CAIA ASSOCIATION

上記の通り、アート投資はポートフォリオの一つとして重要や役割を果たしていると考えられます。販売価値については経済不況や社会的影響を受けづらい投資先となっている事に加えて、価値の成長でいうと株式投資と同様又は現代アートにおいてはS&P500よりも高いリターンを期待できる可能性があると言えます。

アート投資のイメージは貴族や経営者が行う税金対策や娯楽と考えられておりましたが、現在ではより身近に投資ができておりますので、次回にその方法を紹介していこうと思います。どうでもよい話ですが、私は美術のセンスが全くないので、絵を見てその可能性を見極めるセンスは全くありませんが試してみたいと思います。

Hより