ようやく金曜日になり、お休みモードです。こちらの労働環境は日本と違い緩いところがあります。木曜日になると「Happy Friday Eve!」なんて言われることも多く、木曜日の時点でもう頑張った感が出てしまいます。それが金曜日になると「Happy Friday」「TGIF (Thank God It’s Friday=華金みたいな感じです)」と本当のお休みモードになり、金曜日の午後になると仕事終いの雰囲気がガンガン出てきます。
以前に急遽予定が入り、金曜日の15:00頃に家に帰ることがあったのですが、大通りがすでに渋滞していて、定時待てない組が大量発生しておりました。
そんなアメリカですが、GAFAと言われる大企業も今までのリモート勤務から週2,3回出社のハイブリット勤務に切り替えを行っており、それを強く推し進める動きも出てきております。
アメリカはいち早くコロナで変わってしまった生活環境を元に戻しましたが、労働環境もコロナ以前に戻りそうです。
アメリカに来て生活も落ち着き余裕も出てきたので、アメリカンドリームをつかむべく、私もアメリカで株の口座を開設しました。今日は、アメリカの株式市場について勉強をしていきたいと思います。
1.アメリカ株式市場の概要
アメリカの株式市場は世界最大の株式市場の一つであり、世界中の投資家にとって重要な市場の一つです。アメリカの主要な株式市場は以下の3つがあります。
ニューヨーク証券取引所 (New York Stock Exchange、NYSE):
- ニューヨーク証券取引所(NYSE)はアメリカの最大かつ最も有名な株式市場の一つです。彼女の創設は1792年で、長い歴史を持っています。
- NYSEでは、伝統的なオークション方式が使われており、フロアトレーダーが株式の売買を行っています。ただし、電子取引も行われており、両方の方法が組み合わせて利用されています。
- 多くの大手企業、特に伝統的な産業部門の企業がNYSEに上場しています。
ナスダック (NASDAQ):
- ナスダックはテクノロジー企業や成長企業が主に上場する株式市場です。1971年に設立され、電子取引を主体としています。
- NASDAQ Composite指数は、NASDAQ市場に上場している企業の株式価格を総合的に表す指数です。多くのテクノロジー企業がこの市場に上場しており、NASDAQはテクノロジー産業に関連する株式のトレードにおいて重要な存在です。
NYSEアメリカ (NYSE American, formerly American Stock Exchange, AMEX):
- NYSEアメリカは、中小企業や成長企業の株式が取引される市場です。かつてはアメリカン・ストック・エクスチェンジ(AMEX)として知られていましたが、NYSEグループに買収され、名称が変更されました。
- 主に小規模株式や新興企業の株式が取引されます。
これらの株式市場はアメリカ国内外からの投資家にとって重要で、アメリカ経済の健全性や株式市場全体の状況を示す指標として広く認識されています。投資家はこれらの市場で株式を売買し、収益を追求する一方、リスク管理も行います。株式市場の動向はアメリカの経済や世界経済に大きな影響を与えることがあり、国際的な金融ニュースの重要な要素となっています。
以下が世界の株式市場の規模を円グラフで表したものになっておりますが、やはりニューヨーク証券取引所(22兆ドル=3,190兆円)とナスダック(17兆ドル=2,465兆円)*$1=145円計算/が世界2大取引所となっております。
「失われた30年」と言われている日本も約5兆ドル=725兆円と健闘してます。

出典:Statista-Stock Exchanges – Statistics & Fact
2.株式指数について
アメリカの主要な株式指数は、市場全体や特定のセクターや企業の株式市場のパフォーマンスを測定し、投資家や経済の専門家に市場の動向を示すために広く使用されています。以下は、アメリカの主要な株式指数についての概要です。
ダウ・ジョーンズ工業平均株価(Dow Jones Industrial Average、通称: ダウ)
- ダウはアメリカの最も古い株価指数で、30の主要な産業会社の株式からなります。これらの企業はアメリカ経済全体を代表し、主要なセクターから選ばれています。ダウはアメリカ経済の一般的な健全性を示す指標とされています。
S&P 500(スタンダード・アンド・プアーズ500)
- S&P 500は、アメリカの500の大手上場企業の株式価格を総合的に示す指数です。これらの企業はさまざまなセクターから選ばれており、アメリカ経済全体を幅広く代表しています。S&P 500はアメリカの株式市場の中でも最も広く使用される指数であり、市場全体の健全性を測定するための重要な指標とされています。
ナスダック総合指数(Nasdaq Composite)
- ナスダック総合指数は、NASDAQ市場に上場するほぼすべての企業の株価を含む指数です。NASDAQ市場は主にテクノロジー関連企業や成長企業が上場しており、テクノロジーセクターのパフォーマンスを反映する重要な指数です。特にテクノロジー銘柄の動向に注意が払われています。
ラッセル2000(Russell 2000)
- ラッセル2000は、アメリカの中小企業の株式価格を示す指数です。この指数は、S&P 500のような大企業ではなく、小規模な企業のパフォーマンスを追跡します。経済の成長や景気循環に関する情報を提供するために使用されます。
ダウ・ジョーンズ・ウィルシャー5000(Dow Jones Wilshire 5000)
- ダウ・ジョーンズ・ウィルシャー5000は、アメリカの全上場企業の株式価格を総合的に示す指数で、アメリカ市場全体の大きさを反映します。S&P 500やNASDAQ Compositeと同様に、市場全体のトレンドを示すために使用されます。
これらの株式指数は、投資家やファンドマネージャーが市場のパフォーマンスを分析し、リスク管理を行う際に非常に役立ちます。それぞれの指数は異なる特性を持ち、異なるセクターや企業の株式市場を代表しているため、複数の指数を総合的に考慮することが重要です。
3.ダウ・ジョーンズ
ダウの過去の推移:
- ダウ・ジョーンズ指数は、1896年に初めて公表されて以来、長い歴史を持つ株価指数です。その間、アメリカ経済や世界経済のさまざまな出来事に影響を受け、推移してきました。
- ダウは過去に数々の市場の波乱を経験しました。例えば、1929年のウォール街大暴落(ブラック・サーズデー)や、2008年の金融危機などがあります。
トレンドの要因:
- ダウ・ジョーンズ指数の推移は、多くの要因に影響されます。これらの要因には、経済成長率、失業率、インフレーション率、企業の業績、政府政策、国際的な出来事などが含まれます。
- アメリカ経済の健全性や企業の収益が向上すると、一般的にダウは上昇します。逆に、不況や経済の不安定性が増すと、ダウは下落する傾向があります。
長期的なトレンド:
- ダウの長期的なトレンドは、一般的には上昇傾向を示しています。これはアメリカ経済が長期的に成長し、企業の価値が増加しているためです。
- 長期的なトレンドを分析するために、チャートや移動平均線などのテクニカル分析ツールが使用されます。
短期的な変動:
- ダウ・ジョーンズ指数は日々変動し、短期的な波があります。これは市場心理、ニュース、特定の企業の発表などの要因によって影響を受けます。
- 投資家やトレーダーは、短期的なトレンドを分析し、取引戦略を立てるために日々のダウの動向を注視します。
【ダウ・ジョーンズ 指数推移 2000年~】

出典:Statista
4.S&P500
長期的な成長:
- S&P 500は、1926年以降の長期間にわたり、一般的に成長を続けています。これはアメリカ経済の持続的な発展と、上場企業の収益の増加に起因しています。
- 長期的な成長傾向は、アメリカ経済が新しい産業や技術の発展に対応し、企業が競争力を維持・向上させているために支えられています。
年平均収益率:
- S&P 500の長期的な成長を評価するために、年平均収益率を計算することが一般的です。これには、過去数十年間の指数の変動を考慮に入れます。
- 過去のデータに基づくと、S&P 500の年平均収益率は通常、約7%から9%の範囲に収まります。ただし、特定の期間においては高い収益率や低い収益率が発生することもあります。
成長要因:
- S&P 500の成長にはいくつかの要因が影響しています。これらの要因には、経済の成長、企業の収益の増加、技術革新、インフレーション、低金利政策などが含まれます。
- 投資家信頼感や市場心理も指数の成長に影響を与える要因の一つです。
長期投資の価値:
- S&P 500は長期的な投資に適した資産クラスとされています。投資家は長期的な視点を持ち、市場の短期的な変動に対する耐性を持つことが成功の鍵です。
- 長期的な投資戦略は、市場のサイクルや波乱に対処し、複利効果を最大限に活用することができます。
【S&P500指数推移 1960年~】

出典:Statista
アメリカは世界1位の経済大国であり、その株式市場も世界をけん引していますね。ダウ・ジョーンズとS&P500 の株式指数をみてビックリしました(語彙力なくてすいません)。よく日本では「S&P500 にとりあえず投資しておけ」と言われることがありますが、長期的にみて大きく成長しており、歴史的な経済不況のリスクはあるものの、成長という観点でいえば安定しているように見えます。
今日は金曜日なので、これぐらいでこれからく調査をしていきます。Have a nice weekend!
Hより
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